新型ウイルス、湖北省の当局会見にネットで批判 世論の怒り押さえきれず

【AFP=時事】新型コロナウイルス流行の中心地となっている中国中部・湖北(Hubei)省と同省の省都武漢(Wuhan)市の幹部が26日に開いた記者会見が、中国のインタネットユーザーらによってやり玉に挙げられている。


 テレビ中継された会見には、同省の王曉東(Wang Xiaodong)省長ら当局者3人が登場。しかしまず、武漢では公共の場所でのマスク着用が義務付けられたにもかかわらず、王省長自身がマスクを着けずに会見を行ったことに多くのネットユーザーが反応した。さらに武漢市の市長もマスクを裏表逆に着けていた。


 中国版ツイッター(Twitter)の「微博(ウェイボー、Weibo)」ではユーザーらが「市長もマスクの着け方を知らないのに、一般人が知っているわけがないではないか?」「無能で無責任な政治家たち」といった批判の声を上げた。


 さらにネットユーザーらは、王省長が同省のマスクの年間生産数を間違え、108億枚から18億枚、最後は108万枚に3度も言い直したことを攻撃。あるユーザーは「湖北省の省長のくせに、どうしたら湖北省のマスクの生産数を知らないでいられるのか?」と疑問を突きつけた。


 政府当局に対する批判コメントは通常削除される中国で、大量動員によるオンライン監視でも押さえきれずに世論の怒りが漏れ伝わるのは珍しい。

【翻訳編集】AFPBB News

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