鹿児島県と鹿児島市は6日、新型コロナウイルスの感染者計12人を確認したと発表した。これまでに県内で確認された感染者は110人になった。12人のうち8人が同市天文館のショーパブ「NEW おだまLee男爵」の利用者かその接触者で、一部に発熱や喉の痛みなどがある。同店で発生したクラスター(感染者集団)は89人に拡大した。
県が同日発表した新たな感染者は3人で全員クラスター関連。うち南九州市と枕崎市の10代女性2人は、4日に感染が確認された枕崎市の10代女性の濃厚接触者。もう1人は日置市の20代男性学生でアルバイト先で感染者と接触があった。症状はなく、通っている学校の関係者と親族ら17人の濃厚接触者を検査する。
5日に感染を確認した志布志市の50代女性の行動歴も明らかにし、職場関係の4人が濃厚接触者で、うち1人は陰性、残り3人を今後検査する。
鹿児島市はこれまでに感染者75人を確認し、うち72人が同市在住。同市が6日に感染を確認したのは10~50代の男女9人。2人が6月26、27日にそれぞれ来店、3人はクラスター関連の接触者だった。同市が確認したクラスター関連の感染者は計62人となった。濃厚接触者は調査中。ほかの1人は県外への移動歴があり、3人は調査中。
感染者の8人は同市在住。残り1人は市外在住だが、市は「所轄外に当たる」として「鹿児島県」とだけ示し、市町村名を明らかにしなかった。
鹿児島市は7月3日に公表した80代女性の行動歴について、2日に神戸市の医療機関から転院してきたと発表した。
6日昼時点での入院者は48人、無症状者向けのホテル入所は15人。ほかは自宅待機しており、県は収容先を調整している。入院中の80代男性は重症の状態が続いている。