新型コロナ、宮城県の「ひっ迫危機宣言」延長へ 村井知事が表明

新型コロナウイルスの流行「第8波」を踏まえ、村井嘉浩知事は10日の定例記者会見で、16日に期限を迎える県独自の「みやぎ医療ひっ迫危機宣言」について「好転しているとは言えない。少なくとも延長になるだろう」と述べ、延長幅を検討する考えを示した。

 10日午前10時時点の確保病床(626床)使用率は61・8%。村井知事は「相変わらず高止まりだ。3連休明けで患者が増えると思うので、2、3日様子を見た上で(延長)期間などを判断したい」と説明した。

 政府が昨年10~12月に展開した「全国旅行支援」が10日、再開された。観光庁の宿泊旅行統計調査によると、昨年10月の県内の延べ宿泊者数はコロナ禍前の2019年10月比で85・7%にとどまった。

 知事は「何とか100%近くに戻したい」と強調。仙台空港と台湾を結ぶ国際定期便が今月18日に再開することに触れ「追い風になる。まずは台湾からの観光客をしっかり呼び込む努力をしたい」と語った。

 市町村など公的機関が関与する日本語学校の開設を目指し、県はモデル校設置の準備を進める。大崎市や石巻市などが誘致に名乗りを上げており、知事は「来年度の事業として、できれば2カ所で動き出すように検討している」と明かした。

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