宮城県内2例目となる新型コロナウイルスの感染者が確認された26日、村井嘉浩知事は「週末の土曜、日曜は急用がなければ、東京、関東方面に行くのは控えてほしい」と県民に呼び掛けた。感染者数が急増している東京都の小池百合子知事の外出自粛要請を踏まえた形で、県内での感染拡大に警戒感をにじませた。
県は同日、新型コロナの感染拡大に備える改正特別措置法に基づく県危機管理対策本部を設置し、初会合を開いた。本部長の村井知事は、今月末までとしていた県主催イベントの開催自粛について、4月以降の継続を視野に検討するよう指示した。県は近く方針を示す予定。
会合では県内で感染が広がる事態に備えて、入院患者の受け入れと検査の態勢整備を急ぐことを申し合わせた。伊藤哲也保健福祉部長は「感染ピーク時の入院需要などを算出して備える」と話した。
感染拡大予防のため、一斉休校している公立の小中高校の授業再開に関して、伊東昭代教育長は「通常の学校再開に向けて準備を進める」と述べ、新学期は予定通り4月8日に開始する考えに変わりはないことを強調した。