名古屋市は11日、新型コロナウイルス感染が確認されていた市内の2人の80代男性が同日、死亡したと発表した。死因は心筋梗塞と感染による肺炎。また、同市と愛知県岡崎市は両市在住の30~80代の男女5人の感染を新たに確認。同県内での感染確認は104人、死亡は5人となった。都道府県別で感染者が100人を超えたのは北海道と愛知県となった。
名古屋市によると、肺炎で死亡した男性は4日に感染が確認され、県内の医療機関に入院中だった。尿路感染症の基礎疾患があったという。心筋梗塞で死亡した男性には心疾患や糖尿病などの既往歴があった。感染と死亡との関連は不明としているが、市の聞き取りに対し遺族は「入院先の医師から『新型コロナウイルスの影響を受けているかもしれない』と指摘された」と話したという。
11日に感染が確認された5人のうち、名古屋市の感染確認は30~80代の男女3人。せきや発熱などの症状でいずれも10日に市内の医療機関を受診し、11日に陽性と判明。容体は安定している。
一方、岡崎市によると、同市で確認されたのは50代男性と母親の70代女性。女性は、県が3日に感染確認した80代男性による整体の施術を数回受けていた。2人は11日に県内の医療機関を受診し陽性と分かった。容体は安定している。〔共同〕