新型コロナに感染し、体調の変化、そして入院までを語ってくれた男性が、1週間で退院することができた。普通の生活を送ることに喜びを感じているが、病院で支払った代金に驚きを隠せないでいる― © 週刊女性PRIME 男性が退院のときに受け取った書類。一般的なエチケットと、再発の疑いがあれば連絡するように書かれたもの2枚だけだった
太陽を浴びながら普通に生活することが、こんなに素晴らしいことだとは思いませんでした。退院後に飲んだバニラのマックシェイクの味は一生忘れないと思います。
僕は新型コロナウイルスに感染して4月2日に東京都内の病院に入院したことは、前の週にお伝えしましたが、7日目の4月8日にようやく退院することができました。
安倍晋三首相が『緊急事態宣言』を発令した翌日に病院を出て歩いて、電車に乗って帰宅することは何だか不思議な感覚でした。
40度の熱でも軽症扱い
発熱したのは、3連休明けの3月23日だったので、その時点で感染していたとすると、17日間のコロナとの闘いだったことになります。
僕は軽症だったと思いますが、少しでもみなさんの役に立てることがあればと思い、体験談を語ることにしました。
検査ばかりだった初日を終え、入院2日目の4月3日の金曜日も食欲はあったので、朝食は平らげることはできました。でも、味覚がほとんどないので、ふりかけを買ってきてもらいました。
買い物は病院内のコンビニからツケで買ってもらう仕組みで、退院の日にまとめて精算しました。
この日もまだ体温は37・8度あり、今までいちばん咳がひどく、頭頂部の痛みも続いていました。ただ、隔離病棟なのでマスクをする必要がなく、マスクのゴムによる耳の痛みからは解放されました。
土日になると、熱は徐々に下がってきましたが、日曜日だけはシャワーができません。
月曜から土曜までは、1日1回シャワーの時間があり、僕は動くことができたので自分で浴びていました。
実は友人も感染して闘病中だったのですが、そこまでは無理だったかもしれません。
彼は40度の熱が続き、咳もひどく呼吸も難しいくらいだったそうです。
最近言われている基準だと、人工呼吸器は使っていなかったので、それでも軽症の扱いのようです。1日3回、プラニケルという薬と頭痛薬を投与され、抗生物質も点滴されたそうです。
僕はそういう薬や点滴の投与はなく、安静にするだけだったので、軽症のなかでもより軽かったのだと思います。
入院でかかった費用は
6日の月曜になると熱はほぼ下がり、陰性の可能性が出てきたので改めてPCR検査を受け、2日連続で陰性が出れば退院ということになりました。
この日から体調は上向きで味覚も戻ってきて、ツケであんパンとコーラを買ってきてもらい、同時にしっかりと味わうことができました(笑)。
翌7日に前日の結果が陰性とわかり、再びPCR検査を受けて翌日に退院できる期待が高まりました。
しかし、PCR検査は鼻に綿棒を入れてグリグリとして検体を取る方法なので、本当に痛くてイヤでしたね。
そして4月8日の午前、再び陰性の結果が出て即日、退院ということになりました。
まだ咳と熱が少しありましたが、先生いわく、陰性が2回出たということはほぼ陰性で、ほかの人に感染させるリスクも極めて低いそうです。
“退院後4週間は健康状態を確認しましょう”という書類を渡されただけで、細かい指示などはありませんでした。
入院費はいくらかかるのかと思いましたがゼロ円で、コンビニのツケ払い4000円ほどでした。新型コロナは指定感染症になり、その勧告入院だったので、すべて公費でまかなわれるそうです。
ちなみに、入院前のPCR検査は、4万円かかるとの噂があるようですが、僕は5000円弱でした。
感染経路はよくわからないのですが、僕のようなコロナに感染した者にしかできないこともあると思うので、それを考えていきたいです。