新型コロナ感染60代男性、山梨市のセブンに勤務 「不安なら保健所に相談を」

山梨県とセブン―イレブン・ジャパンは8日、新型コロナウイルスに感染した1例目の同県内の60代男性が、山梨市上石森(かみいしもり)のコンビニ「山梨上石森店」で勤務していたと、それぞれ発表した。同店は8日から営業を停止。従業員ら関係者8人を濃厚接触者とし、うち1人に発熱などの症状が出ている。男性の生活圏が笛吹、山梨、甲州3市で、県は「健康に不安な人は保健所に相談を」と呼び掛けている。 

 これまでの発表によると、男性は、客の感染者が出た大阪市のライブハウス「アメリカ村FANJトワイス」などから帰った後の2月28日、頭痛などの症状が出始めた。29日~3月4日、1人で行う屋外作業の仕事を休み、自宅にいたため濃厚接触者はいないとされていた。

 実際には、大阪から帰宅後に5日まで同店でアルバイトもし、接客や品出しをていた。勤務日数は県と同社で食い違っている。7日までの県の調査で申告せず、店のオーナーに同日未明、感染を報告。同社が県に連絡した。

 コンビニ勤務を把握できなかったことについて、県の担当者は「患者の積極的な協力がないと防ぐのは難しい」と説明した。県は感染者の行動を確認する専門チームを8日に発足させたという。

 また県は、男性が2、3日にマッサージ店を訪れ、ここで30人の濃厚接触者がいることも明らかにした。同社は同店のオーナーが掛け持ち経営していた山梨市の「山梨下神内川(しもかのがわ)店」も8日から休業にした。【高田奈実】

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