トヨタ自動車は16日、小型車「ヴィッツ」を全面改良して、名称を「ヤリス」に変更し、来年2月中旬に発売すると発表した。
24日に開幕する東京モーターショーに出展する。
販売価格などは明らかにしていない。2010年12月以来、約9年ぶりの全面改良となる。国内では「ヴィッツ」、海外では「ヤリス」の名称で販売してきたが、全面改良を機に統一する。
トヨタ車としては初めて、交差点を右折する際に、直進車や歩行者を検知するシステムを搭載した。衝突の危険がある場合は、自動的にブレーキが作動する。駐車する際、ハンドルやアクセル、ブレーキを自動操作する機能も備えている。
複数の車種で車体や製造ラインを共有するトヨタの設計・生産手法「TNGA」を小型車としては初めて採用し、一部車種で車両重量を約50キロ・グラム軽量化した。世界最高レベルの燃費性能の実現にも取り組んでおり、「約20%の向上を目指している」(開発責任者の末沢泰謙氏)という。