新型肺炎、中国で死者100人突破 患者4500人超 WHOトップも北京入り

【北京時事】中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の死者が28日、100人を突破した。

 同省だけで前日から24人増の100人となり、中国本土では106人となった。中国政府の同日午前0時(日本時間同1時)時点の集計では、患者数は前日発表から1771人増えて4515人となり、このうち976人が重症。

 中国本土以外の患者も17カ国・地域の60人以上に拡大した。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は27日に北京入り。感染の拡大防止に向け中国の当局や専門家と協議する意向だ。

 死者の内訳は湖北省が100人(うち武漢市85人)、北京市、上海市、河北、河南、黒竜江、海南の各省が1人。湖北省の患者数は前日から1291人増えて2714人になった。中国本土で感染が疑われる例は6973人に達した。

 患者が80人に達し初の死者が出た北京市では、延長された春節(旧正月)連休が明ける2月3日以降も、感染拡大を防止するため企業に時差出勤や在宅勤務を奨励。患者が66人(うち死者1人)に増えた上海市では、連休をさらに延長し、企業には2月9日まで、学校には同17日まで営業や授業を再開しないよう指示した。

 上海証券取引所も取引再開を当初予定の1月31日から2月3日に遅らせるなど、経済活動や国民生活への影響は中国全土に拡大している。 

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