新型肺炎、死者106人 感染者4500人超

 新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が止まりません。湖北省や北京市で死者が新たに確認され、死者はあわせて106人に、感染確認された患者の数は4500人を超え、急増しています。

 新型コロナウイルスによる肺炎で、国家衛生当局によりますと、最も感染が深刻な武漢市のある湖北省で27日、新たに24人が亡くなったほか、北京市で初めて死者が出るなどして、死者の数はあわせて106人となりました。また、中国本土での感染者の数は1700人以上増え、4515人となっています。

 中国共産党系の国際紙、環球時報は27日付けの社説の中で「武漢市は必要な緊急措置を取らず、多くの人が全国各地に行くのを阻止できなかったことは非常に遺憾で、仕事に落ち度があったと指摘せざるを得ない」と厳しく批判しました。さらに、27日に北京に入ったWHOのテドロス事務局長は28日、中国の衛生当局者らと感染拡大防止に向けて、意見交換する見通しです。

 新型コロナウイルスによる肺炎の感染者は各国の保健当局の発表で新たにドイツ、カンボジア、スリランカでも確認され、感染は、中国本土以外の17の国と地域にも広がっています。

 こうした中、アメリカのトランプ大統領は27日、ツイッターに「ウイルスに関して我々は中国と非常に緊密に連絡をとっている。中国と習近平国家主席に対し必要なあらゆる支援を行うと申し出た。我々の専門家は卓越している!」と書き込み、中国側に協力する考えを伝えたことを明らかにしました。

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