新幹線お祝いラッシュ 臨時列車・記念入場券などを企画

東北新幹線は23日、大宮-盛岡間の開業から30周年を迎える。山形新幹線も7月に20周年を控え、秋田新幹線も3月で15周年となり、ことしは東北の新幹線にとって節目の年に当たる。JR東日本は「新幹線YEAR2012」と題したキャンペーンを展開し、来年3月まで多彩な記念イベントを企画する。
 東北新幹線は1982年、大宮-盛岡間で開業した。その後、運転区間の延長と高速化が進み、85年に上野、91年に東京まで乗り入れた。
 2002年に八戸まで延伸され、10年12月には東京-新青森間が全線開業した。盛岡-八戸間もことし12月1日で開業10周年となる。
 秋田新幹線盛岡-秋田間は3月22日に節目を迎え、山形新幹線福島-山形間は7月1日が開業記念日。東北以外でも長野新幹線が10月に15周年、上越新幹線が11月に30周年を迎える。
 東北新幹線の記念イベントは23日に大宮-盛岡間で、臨時列車「30周年記念号」を運行する。長年親しまれた白地に緑のラインの200系車両が復活。一ノ関、北上、盛岡各駅で出発式を行うほか、午前9時から仙台など同区間の13駅で記念入場券を発売する。
 6月下旬には「ご当地ラッピング新幹線」の運行を始める。10両編成のうち、2~9号車に山形を除く東北5県など沿線8都県を割り当て、車両ごとに各都県の観光名所や物産品をデザインする。山形新幹線では同時期、山形県内を描いた新幹線を運行する。
 JR東日本は6月中にスマートフォン(多機能携帯電話)向け無料アプリ「新幹線トラベラー」も公開予定。衛星利用測位システム(PGS)を使い新幹線の走行位置を判断し、東北の車窓の見どころを随時案内する。
 山形新幹線の記念行事は6月下旬以降、山形県内を中心に各地で開催。3月にイベントを行った秋田新幹線では来春、新型のE6系車両がデビューする。

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