新旧100台、車の進化を体感 仙台で7月にフェスタ

 自動車の発展の歴史と未来を紹介する「とうほく自動車フェスタ―進化がわかる、未来がみえる」が7月22~31日、仙台市宮城野区の夢メッセみやぎで開かれることが決まった。自動車メーカー各社が協力し、海外のクラシックカーから次世代車まで100台近くを展示する予定。会場には三つのゾーンが設けられ、さまざまな体験を通じて車の魅力を子どもたちにも伝える催しになる見通しだ。
 宮城県内の産学官9団体の代表者でつくる実行委員会などが主催し、宮城県が共催する。東北で自動車産業の集積が進む中、関連技術の変化や将来の可能性を多くの人に知ってもらおうと企画した。
 会場に設けられるのは「進化を知る」「エンターテインメント性を見る」「楽しさを感じる」の3ゾーン。トヨタ自動車や日産自動車、ホンダ、マツダなどの各メーカーが展示車両を提供する方向で検討している。
 進化のゾーンは初期のガソリン車からハイブリッド車(HV)電気自動車(EV)、燃料電池車まで並べ、過去から未来までたどれるようにする。
 エンターテインメントのゾーンはスポーツカーなどを展示。楽しさのゾーンはドライブ体験やシートベルトの衝突実験のコーナーも設け、車の魅力を家族ぐるみで体感できるようにする。
 次世代車の実証実験拠点化を目指す東北大も、自動車関連の研究内容を紹介する。慶応大も栗原市出身の清水浩教授らが開発した時速370キロのEVを展示する方向。このほか宮城県産業技術総合センターが車両を分解展示する。
 フェスタは河北新報社が仙台放送、東北放送、財団法人みやぎ産業交流センターに呼び掛けて実現した。実行委は昨年12月24日に設立され、顧問には村井嘉浩宮城県知事が就いた。

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