新春「幸福」お裾分け 「ケセランパサラン」豊作

 宮城県大崎市田尻の高橋孝憲さん(64)が主宰する「メダカの郷」で、ツル科の植物「ガガイモ」の実からたくさんの種が取れた。種は純白で羽毛のような繊細な毛を持ち、幸せを呼ぶ謎の生き物「ケセランパサラン」ともいわれている。高橋さんは「新しい年を共に幸せに過ごせるよう、訪ねてくれた人に無料でお裾分けしたい」と話している。
 高橋さんがガガイモの種を見つけたのは、2010年11月。玄関脇の八重桜に絡まったツルの実から出た種がふわふわと宙を舞っていた。「これがケセランパサランかと思った」と高橋さん。うわさはたちまち広がり、テレビで全国に紹介され、ケセランパサランの専門家から「本物」のお墨付きをもらった。
 東日本大震災後は被災者から、ぜひ欲しいという希望が多数寄せられ、郵便で送ったこともある。特に女性の間で人気があるという。
 ツルは八重桜の木から自宅を囲む生け垣まで伸び、12年は100個近い実がなる「豊作」だった。11月末に収穫した実は7~13センチで、中には無数の種が詰まっている。
 高橋さんは「神棚に供えてもいいし、瓶に入れて部屋に置いてもいい。姿形はずっと変わらない」と説明する。
 連絡先はメダカの郷0229(39)2857。

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