2016年度までの5年間に起きた電子レンジ、ヘアドライヤー、洗濯機の事故が453件あったことが、製品評価技術基盤機構(NITE)のまとめで分かった。

新年度は進学や転勤で生活家電を新しく購入する機会が多く、NITEは改めて正しい使い方を確認するよう呼び掛けている。

NITEによると、電子レンジとヘアドライヤーは約3割、洗濯機は1割以上が間違った使い方による事故だった。譲り受けた中古品を使ったため、故障や劣化に気付かずに事故が起きたケースもあった。

事例では、兵庫県で16年2月、食品のかすが付着したまま電子レンジを使用したため発火する事故があった。15年9月には埼玉県の女性がヘアドライヤーのコードを本体に巻き付けて収納していたため半断線状態となり、使用中に火花が出て手にやけどを負った。

広島県では12年5月、前の入居者が置いていった洗濯機を故障したまま使い続け、モーターが過熱して火災が発生した。

NITEは家電の使用前に取扱説明書などをよく確認し、異音や異臭を感じたらすぐに使用を中止するよう呼び掛けている。