新規風力発電に165件 募集枠の10倍超 東北電力

東北電力は16日、新たに送配電網に受け入れる風力発電の募集に、44事業者から計165件の応募があったと発表した。出力合計は募集枠(30万キロワット)の10倍以上の324万キロワットに上り、単年度としては件数、出力合計とも過去最多となった。
 東北電は同日、本店で応募事業者を対象とした抽選会を開催。順位上位の事業者から技術的な検討を行い、10月に送配電網に受け入れる事業者を正式決定する。
 計画地点の県別内訳は秋田が最多の79件(出力計約97万キロワット)。以下青森43件(約93万キロワット)、岩手20件(約82万キロワット)、福島9件(約28万キロワット)、山形8件(約13万キロワット)、新潟4件(約3万キロワット)、宮城2件(約5万キロワット)だった。
 東北電は2010年度に118万キロワットだった風力発電の受け入れを段階的に増やし、20年度ごろに200万キロワット程度まで拡大する方針。
 風力発電や太陽光発電では、大手電力会社に全量買い取りを義務付ける再生エネルギー特別措置法が7月に施行される。

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