全国有数のサンマの水揚げを誇る女川町で21日、新鮮なサンマを振る舞う「おながわさんま収獲祭」(女川魚市場買受人協同組合主催)が開かれた。町内外から大勢の人が訪れ、秋晴れの下で旬のサンマを堪能した。
女川港に水揚げされたサンマの炭火焼き5000本とすり身汁4000食が無料提供され、受け渡し所の前には長い行列ができた。販売コーナーでは1箱20匹入りが市価の半値以下の1000円で売られ、用意された1000箱は1時間ほどで売り切れた。
東日本大震災の前から毎年来ているという美里町の主婦石川輝子さん(75)は「県外の娘に送ってやりたくて、午前6時に家を出て格安サンマを買った。女川のサンマはおいしくて、収獲祭に来るのは年に1回の楽しみ」と笑顔を見せた。