早朝に収穫した仙台市産のトウモロコシ「今朝採りとうもろこし」を当日中に調理して客に提供する取り組みが、青葉区内の飲食店で展開されている。飲食業のハミングバード・インターナショナル(仙台市)が運営する5店舗で、10日までの予定。
店ごとに独自メニュー「食べ比べてみてほしい」
「オステリア ハミングバード本町店」では、熱したスキレット(鋳物製小型フライパン)で好みの焼き加減にできる焼きトウモロコシ(500円)を用意。みじん切りのニンニクやアンチョビー、エシャロットを混ぜたバターと黒コショウを添えた。
品種は糖度が高く、実が大きい「おおもの」。2年目の今年は宮城野区の畑で収穫、午前中に店舗に運ぶ。同店の河原田毅料理長は「そのままでもおいしいので、極力手をかけないメニューを考えた」と話す。
他の店は「炙屋(あぶりや)十兵衛エスパル店」「南欧バル イナトラ」など。同社の栗城太輔スーパーバイザーは「メニューはそれぞれの店が独自に考える。食べ比べてみてほしい」とPRする。
地元農産物のおいしさを知ってもらおうと、仙台市や生産者、流通・飲食業者による「とれたて仙台プロジェクト」の一環。市農食ビジネス推進室の阿部紀子室長は「トウモロコシは収穫直後から糖度が落ちる。生産地に近いからこそ、採れたての一番おいしい状態で食べられる」と説明した。