ブロガー、インフルエンサー、YouTuber……「インターネットで稼ぐのが当たり前の時代」といえど、勝者はほんの一握りといわれる。そこで大多数の負け組たちが、ネット副業の地獄をとくと語った。
◆無理して世界一周ブログを更新し続ける日々が重荷に
「『いい年して俺、何やってるんだろう』と。楽しいはずの旅行が、次第に億劫になりました」
こう話すのは「世界一周ブログ」を運営していた山野浩二さん(仮名・35歳)。大学卒業後、気の合う仲間とネットビジネスを立ち上げるが1年で倒産。一念発起し、妻と1年半に及ぶ世界一周に挑戦すると同時に、ブログも立ち上げたのだった。
「インドネシアで出会った自称コンサルタントの男性に『これからの旅行者は自分を売っていく時代だ』と説かれたんです。旅行をしながらお金を稼げるという言葉が魅力的で」
ところが、次第に心身ともに疲弊してきたのだという。
「今は開設するだけでお金がもらえたり、セルフバックなどいろんな手法がありますが、当時は今ほど選択肢がなかった。それでブログに上げるためのネタ探しや、必要以上にアピールをするなど無理を繰り返し、気持ちが沈んでいった。それに、旅行系のアフィリエイトはまったくお金にならない。僕の場合、1週間で1000~2000円くらいが関の山でした。それで旅行者向けの個人コンサルも始めましたが、さっぱりでした」
ブログ更新は苦行以外の何物でもなかったという山野さん。
「結局、サラリーマンが一番ですよ。ただ、もう年齢的に正社員になるのは厳しい」
現在は妻と肩身の狭い実家暮らしをしつつ、再び海外生活を夢見て求人サイトをサーフィンする日々を送っている。
<地獄指数>※MAXは★5つ
徒労度 ★★★★★
ストレス度 ★★★★★
収益度 ★
― 負け組が激白[ネット副業は生き地獄]だった! ―