旅行者の宿泊・交通費最大5割補助 宮城県

宮城県は21日、東日本大震災により落ち込んだ観光客の回復や、地域経済の活性化を図る「観光王国みやぎ旅行券発行事業」の詳細を発表した。宿泊代金や交通費の最大5割を事業者に助成し、旅行者が割安な価格で県内観光を楽しめるよう商品を用意する。
販売方法はインターネットの旅行予約サイトと、旅行会社などでの対面販売の2通り。ネット販売業者は公募型プロポーザル方式で選定する。事業者は既存の商品のほか、県の補助を踏まえた新商品を企画する。
補助率は宿泊代金、交通費ともに最大5割で、旅行者1人の1泊につき1万円(2泊まで)、1商品当たり1万円の上限を設ける。利用回数は制限しない。
対象商品は7月~2016年1月末の「宿泊のみ」「外国人観光客対象の宿泊と国内交通」、観光キャンペーンとの相乗効果を狙った「7~9月の宿泊とJR」「9~11月の宿泊と航空機(キャンペーン路線限定)」の四つを用意。
「宿泊のみ」「宿泊とJR」は経済効果を広く波及させる狙いから、仙台市内については旧秋保、旧宮城両町以外の宿泊施設を対象から外す。パック商品は県外客が対象。「宿泊のみ」は県内客も利用できる。
体制が整う6月をめどに販売を開始し、財源がなくなり次第終了する。総事業費10億7000万円のうち8億8000万円を割引分の財源、残りは事務・広報費などに充てる。

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