日テレ「火曜サプライズ」来年3月終了 街ブラ人気バラエティー、コロナ禍で収録困難

日本テレビの人気バラエティー「火曜サプライズ」(火曜後7・00)が来年3月に終了することが8日、分かった。番組がスタートした10年4月から丸11年で幕を閉じる。

 09年4月、月~金曜のゴールデン帯に連日放送の帯番組「サプライズ」としてスタート。翌10年4月から火曜週1回の放送となり、現在はウエンツ瑛士(35)、ヒロミ(55)、山瀬まみ(51)が司会を務めている。昨年まで6年連続で年間視聴率3冠を獲得している日テレ黄金期を支えてきた看板番組の一つだった。

 スポニチ本紙の取材では、番組側は関係先に「編成の総合的な判断」と番組終了について説明。2桁の安定した視聴率を叩き出しているだけに、同局関係者は「視聴率が理由ではない」と話している。今月1日の放送でも平均世帯視聴率11・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、同時間帯で民放トップだった。

 それでも、終了を決断した要因の一つが新型コロナウイルスの影響だ。メインコーナー「アポなしグルメ旅」が打撃を受けた。ウエンツとゲストが街をブラブラ歩く“街ブラ”をしながら、事前連絡をしていない“アポなし”で店側と交渉してロケをさせてもらう内容。飛び込みで撮影するライブ感が人気だったが、それゆえに、コロナ下では感染予防の観点からアポなしでは十分な準備ができないとして店側に難色を示されることも多く、ロケが困難になっていた。番組関係者は「ウィズコロナの生活が続く限り、これまで通りのロケはできない。それならば別の番組に、と判断をしたそうです」と話している。

 一方で、制作費削減や広告獲得の問題を挙げる関係者もいる。同局関係者は「ただ視聴率が良ければ、番組スポンサーが喜ぶ時代ではない。広告効果があるかないか、といった部分も含めた総合的な判断」と話している。

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