日印首脳会談、海上安全保障の協力拡大で一致

【ニューデリー=清永慶宏】野田首相は28日夕(日本時間28日夜)、ニューデリーの迎賓館「ハイデラバード・ハウス」で、インドのシン首相と会談した。
 両首脳は経済や安全保障分野などの協力推進を確認し、両国の「戦略的グローバル・パートナーシップ」の強化を盛り込んだ共同声明に署名した。
 共同声明は、海上自衛隊とインド海軍が来年共同で訓練を行うことを歓迎し、航行の安全を含む海上安全保障分野での協力を拡大することを盛り込んだ。金融市場の安定に向けた取り組みでは、米ドルを供給し合う通貨スワップ(交換)枠を従来の30億ドルから150億ドルに拡充することで合意した。原子力協定については、締結に向けた交渉を進めることを確認した。野田首相はインドの産業大動脈構想計画に関して、日本が5年間で45億ドル(約3500億円)規模の融資を行う考えを表明した。

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