日大、学生に「大学のイメージ下げる行動は慎んで」と通達

悪質タックル問題に揺れる日本大学。内田正人前監督や広報部の対応に批判が集まる中、学内では、学生に向けて”日大のイメージを下げるような行動は慎むように”という通達が出されたという。同大に通う男子学生は「大学側が自分たちでイメージを悪くしているのにおかしい」と憤る。

大学側からの連絡は、ゼミの教授を通して学生に伝えらえた。その内容について男子学生は、「歩道で広がって歩いたり、信号を無視したりしてキャンパス近隣の住民に迷惑を掛けないように言われました」と話す。

マスコミからの取材依頼は無視するように指導

「要は、日大のイメージを下げるような行動は慎めということです。しかし大学側がイメージを下げるようなことをして学生に迷惑を掛けているわけですから、まずは大学から学生に謝ってほしいと多くの学生が思っていますよ」

マスコミの取材も一切受けないようかん口令が敷かれている。別の学生がツイッター経由で取材を申し込まれて教員に相談したところ、無視するように指示されたという。

今回の騒動で同大全体のイメージが悪化しているが、特に危機管理学部への風当たりが強まっている。橋下徹・元大阪府知事も5月23日、監督とコーチの記者会見に対し、

「危機管理対応の記者会見なのに、あの司会は何なんだ?ほんと日本大学の危機管理能力は全くないな。日本大学危機管理部は何してる!!」

とツイートしていた。前出の学生はこのツイートにも問題を感じているようだ。

「危機管理学部自体は今回の騒動と関係がありません。それなのに『危機管理ができてない』と叩かれて同学部の学生たちは肩身の狭い思いをしています。橋下さんのツイートは完全なトバッチリです」

内田正人前監督は23日夜の記者会見後に都内の病院に入院した。心労と不眠での入院と報じられているが、学生は逃げているだけではないかと推測する。

「周りから叩かれたり、報道陣の取材に答えたりするのを避けたいのでしょう。逃げだと思います。辛いのはタックルをさせられた選手の方じゃないですか」

「就活の面接でこの件について聞かれたら嫌ですね」

イメージの低下に伴い、学生の間では就職活動への影響を懸念する声が上がっているという。

「『マジでどうするの』というやり取りはよくあります。不安に思っている学生も多いんでしょう。実際にはそこまで影響はないと思いますが、面接でこの件について聞かれたら嫌ですね」

今月6日の試合以降、日に日に騒動が大きくなる悪質タックル問題。内部にいる学生も大学側の対応がおかしいと感じている。

「日大は選手を守ろうとせず、保身に走っています。この問題が明るみになったのはツイッターに動画が出回って、テレビで取り上げられてからですが、その時点ですぐに謝罪すればよかったんです」

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