ドイツ・ボンで開かれている国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP23)で9日、地球温暖化対策に後ろ向きな国に贈られる「化石賞」を日本が受賞した。2位を単独、1位を共同でのダブル受賞だった。
世界各国の環境NGOでつくる「気候行動ネットワーク」(CAN)が発表した。CANによると、日本が米国と6日に結んだ、温室効果ガスを大量に出す石炭火力発電所をアジアやアフリカに積極的に展開することなどをうたう覚書が2位の受賞理由。
1位は「温暖化への歴史的な責任に後ろ向きだ」などとしてすべての先進国に贈られた。この中には日本も含まれている。
日本は化石賞の常連。日本政府代表団は「民間団体がやっていることの一つ一つにはコメントしない」などとした。(ボン=小坪遊)