アニメや漫画は世界に誇る日本文化の1つだ。アニメや漫画をきっかけに日本を知り、そして日本が好きになったという外国人も少なくない。それだけアニメや漫画には人の心を捉える強い力があるということだ。
中国は反日感情を持つ人が多いように思われがちだが、実際には日本に対して興味、関心を持つ人も少なくない。そして、こうした中国人には漫画やアニメを通じて日本が好きになったという人も多いのだという。
中国メディアの中華網はこのほど、日本のアニメ、漫画、ゲームという3つの文化が中国の若者たちは「蝕んでいる」と伝える記事を掲載した。
記事は、日本のアニメ、漫画、ゲームという3つの文化について「ACG文化」と称している。これはアニメ(Animation)、漫画(Comic)、ゲーム(Game)の英語表記のそれぞれの頭文字を取った言葉だ。
続けて、「日本のACG文化から流行した言葉がネットスラングのみならず、一般的な口語に対しても大きな影響を与えている」と伝え、その例の1つに 「萌」という言葉を挙げた。中国では確かに「萌」という言葉を見聞きするようになったが、これは日本での流行が中国に伝播し、中国でも定着した言葉の1つ として紹介されている。意味としては可愛いというニュアンスだ。
さらに記事は、中国ではACG文化は「非常に重要な地位を占めるに至った」と伝え、ゲームや漫画など従来のACG文化のみならず、コスプレといった文化 までも広まりつつあることを指摘。こうした動きに対し、一部では「中国人は日本を罵る一方で、必死で日本を真似ている」という批判もあると紹介している。 (編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)