酒は飲まない、旅行しない、車に乗らない…消費意欲が少なく穏やかな暮らしを望む若者…。このような今の若者を、最近日本では「さとり世代」と呼ぶという。
さとり世代という言葉は、山岡拓氏著の書籍「欲しがらない若者たち」について語る2ちゃんねるのスレッドで登場した。ゆとり世代の次ぎの世代で、1980年代後半に生まれ現在は10代から20代半ばの世代を指す。
2ちゃんねるの元管理人のひろゆき氏はツイッターで、「ゆとり世代の次。結果のわかってることに手を出さない。草食系。過程より結果を重視。浪費をしない」と定義している。
贅沢も高望みもしない彼らは、物心ついた時にはバブルが崩壊し、景気は低迷していた。停滞する社会の中で夢や目標を持ったとしても、それが実現する保証がないことをよく知っている。だがそれは、物事を「現実的」にとらえ「合理的」に判断することができる賢い世代ともいえる。