日本の農薬使用量は世界第3位!?

「日本の農産物は安心・安全」――マスコミ報道でよく耳にする“いい話”は本当なのだろうか? そんな“大本営発表”の裏側を徹底検証。常識だと思っていたことが、海外ではまったく違う捉えられ方をしている。甘い安全基準が不安視されているのだとい う。東京五輪やTPPを控え、日本の農産物は大丈夫なのか?

◆“世界第3位の農薬使用量”の国・日本

日本の耕地面積当 たりの農薬使用量は、中国、韓国に次いで世界で第3位だ。農薬を大量に使うイメージのある米国の、何と約5倍。そんな“農薬大国”の農産物を輸出しようと しても、不安が募るのは当然だ。しかし“大本営化”(御用メデイア化)したマスコミはこうした基本的データすら伝えず、「日本の農産物は安心・安全」とい う情報を垂れ流しているのだ。

「世界第3位の農薬使用量」と「甘い農薬残留基準」は表裏一体の関係にある。大量に農薬を使っても甘い残留 基準をクリア、“商品価値”を失わずに市場に流通することができるからだ。そして「農薬大国日本」の屋台骨こそ、農水省や農水族議員やJA(農協)や農薬 メーカーから成る“農薬ムラ”だ。農水官僚は関連団体に天下り、農協など関連団体・企業は選挙や献金で自民党を支援するという癒着の構造。結局、甘い残留 基準が温存されて農薬多消費型の農業が横行することになるのだ。

食の安全に詳しい内海聡医師はこう明言した。

「日本の農産物の安全基準は世界最悪です。JAが使用計画を立てて売り、多く使うように農家を指導、大量に売っているからです」

日本が農薬漬けから抜け出すためには、まずこの構造から見直さなければならない。

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