日本の需要不足は15兆円 GDPギャップ

 内閣府は22日、日本経済全体の需要と供給の差を表す「国内総生産(GDP)ギャップ」が、2010年7~9月期でマイナス3・5%となったと発表した。国内経済が年間で約15兆円の需要不足に陥っている計算で、マイナス4・3%、約20兆円の需要不足だった4~6月期からは改善した。
 7~9月期の実質GDPが年率換算で3・9%と高い伸びを示したことを反映した。マイナスは08年4~6月期以来9四半期連続で、内閣府は「物価の下落圧力は続く」とみているが、マイナス幅は4四半期連続で縮小した。
 GDPギャップは、GDPから、国内の工場設備や労働力をフル稼働させた場合の供給力(潜在GDP)を差し引いて算出する。

タイトルとURLをコピーしました