インドネシアの富豪の数は日本より多い。東南アジア最大の経済を誇るこの国では、拡大する中流層が世界経済の減速をよそに消費し、新たなモノやサービスを売る企業の価値を押し上げている。
フォーブス誌インドネシア版が今週発表した富豪リストに、過去最多の32人(一族)が登場。日本の28人を上回り、昨年の26人から増加した。
インドネシア石炭業界の有力者たちは石炭価格に打撃を受けているが、同国トップの小売り、メディア、銀行、食品、タバコ会社の背後にいる人々の富の拡大は商品(コモディティ)の崩壊を補って余りある。
フォーブス・インドネシアの幹部は「本当に目立つのは、中流層向けの商品を作る人の資産が増えている一方、主に商品で稼いでいる人は(順位を)下げている」と述べた。