インターネットイニシアティブ(IIJ)と日本テレビ放送網は1日、国内向け動画配信に特化した配信プラットフォームを提供する合弁会社「JOCDN株式会社(以下、JOCDN)」を設立した。
スマートフォンをはじめとした通信デバイスの普及とデータ通信速度の高速化により、国内の動画配信市場は近年、急速に広がりつつあり、NetflixやAbema TVをはじめ、事業者が積極的に参入している。ユーザーのインターネット利用に充てる時間が伸びることは、放送業界にとって痛手であり、各社は近年、インターネット配信への対応を加速してきたわけだが、今後この分野はさらなる発展が見込まれている分野でもある。
こうした市場環境から、高い運用技術を有し、多くの配信実績をもつIIJと、動画配信サービス「Hulu」を運営する日本テレビとがタッグを組むことによって、今回の発表に至ったというわけだ。JOCDNは、高品質で安定した動画配信を実現するCDNサービスの提供や、将来の放送・通信インフラを支える新たな技術開発により、日本の動画配信市場を築いていくほか、今後、民放各局に出資を含めたJOCDNへの参加を呼びかけていくとしている。