日本・ブラジル友好の桜、季節外れの花咲かせる 宮城・大崎の化女沼

大崎市古川の化女沼のほとりで、ブラジルとの友好の証しとして植えられた桜が季節外れの花を咲かせた。今夏の記録的な暑さの影響とみられるが、見つけた市民は遠い異国との交流の歴史に思いをはせている。

 周辺で桜の植樹や美化活動を続ける「化女沼2000本桜の会」の佐々木哲朗会長(71)が1日、草刈り作業の際に見つけた。「こんな時期に咲いていてびっくりした」。3日現在、薄いピンク色の花が20輪ほど確認できる。

 桜は2013年、サッカー王国ブラジルのサンパウロFCの理事と地元関係者が佐々木さんらの協力で植えたベニザクラ2本のうちの1本。旧鳴子町(現大崎市)で1993年から10年以上続いた少年サッカー大会にジュニアチームが参加した縁で、02年にもソメイヨシノ2本を植えている。

 佐々木さんは「季節外れとはいえ花が咲きうれしい。遠い地球の裏側の人々との友好を深めていきたいと改めて思った」と話す。

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