日本人の伝統的な独自性に大感心!意外にも外国生まれなものトップ5

日本固有のものだと思っていたのに、実は外国生まれだったと知って驚いたことはありませんか? 例えば「合羽(かっぱ)」という言葉は、ポルトガル語の「capa」を江戸時代頃に漢字で当て字にしたものといわれています。今では「合羽橋」なんて地名にもなっていますね。このように、まさか外国から来たものだというイメージが無いものは他にもあります。
そこで今回は、アンケートサイト「みんなの声」で1万9208人を対象に実施された「外国生まれと聞いてびっくりなものは?」というアンケートを元に、ランキング上位5つに選ばれた意外な外国生まれのものをその由来などを交えながら紹介していきたいと思います。(調査期間:2014年8月16日~2014年8月29日)
●5位:花火(from 中国)
日本の伝統技術という認識が強く、外国から来たというイメージがない人もいるでしょう。それもそのはず、古くは室町時代の『建内記』に中国人が花火を行ったという記述があるほど歴史は古いのです。
その後、鉄砲伝来あたりからは火縄銃で使われる火薬製造の技術もあり、花火が徐々に作られるようになり、江戸時代に戦乱が収まってからは、花火の専門業者なども現れたそうです。なお1648年には、あまりにも花火が人気だったため、ときの幕府が「隅田川」以外での花火を禁止したという歴史も…。これが現在の隅田川花火大会につながるというわけです。
●4位:とんがりコーン( from アメリカ)
1978年の登場以来、指にはめて食べるキッズが続出し、現在でも人気があるハウス食品のお菓子「とんがりコーン」。実はこのお菓子は、バーモントカレーなどのヒット商品を抱えていた当時のハウス食品がアメリカの大手食品会社「ゼネラルミルズ」と技術提携した際、同社の代表的なお菓子のひとつ「Bugles」の技術を取り入れて作られたものなんです。
「Bugles」で検索してもらうと、とんがりコーンと全く同じあの三角すいの形のお菓子を発見することができると思います。確かに、とんがりコーンのCMってアメリカのとうもろこし畑などでロケをした映像が使われていますよね。今や日本を代表するお菓子のひとつですが、元々はアメリカ生まれなのです。
●3位:豆腐(from 中国)
冷奴やお味噌汁の具など、日本の食卓に欠かせない食材である豆腐も、実は中国から伝来したもの。諸説は様々ありますが、高野山の空海が日本に伝えたと言われる話はかつて歴史の授業などで聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
ちなみに豆腐といえば「木綿」派と「絹ごし」派で分かれますが、江戸時代に一気に国民食となった豆腐は基本的に木綿豆腐のことだったそうです。絹ごし豆腐を江戸で最初に売ったというのが、鶯谷に店を構える「笹乃雪」で、現在も老舗豆腐料亭として親しまれています。
●2位:天ぷら(from ポルトガル)
スシ・ゲイシャ・テンプラといえば、外国人が知っている日本の言葉ですが、その天ぷらも元々はポルトガル伝来の「フリッター」という揚げ物料理だと言われています。
諸説様々ありますが、当時日本に来ていたポルトガル人がフリッターを作っていた時、日本人が「それは何という料理だ?」と聞いたところ、ボルトガル人が「temperar」=「料理をしている」と答えたのを料理名だと思ったため、「テンプラ」という名前になったなどと言われています。
あくまでも見よう見まねで作ったものが、やがて日本独自のスタイルに変わり、現在の天ぷらになったわけですね。とんかつの元となったカツレツなどもこの当時に日本に伝わったもので、同様に日本独自のカスタマイズを果たしています。
●1位:ポン酢(from オランダ)
そして、栄えある第1位がポン酢です。これからの寒い季節に鍋料理で欠かせないポン酢ですが、元々はオランダの「pons」が元となった言葉と言われています。さらに、「pons」自体も英語の「punch」という言葉が元となっていまして、「punch」といえば日本でも馴染みのあるフルーツポンチのポンチです。
そう、つまり元々は果汁が入ったお酒だったのです。日本でも元々料理用に伝わってきたのが、やがて橙などの柑橘系の絞り汁の総称となり、現在では一般的に「ポン酢醤油」のことを「ぽんず」と呼ぶようになったのです。鍋が食べたくなってきますね。
いかがでしたでしょうか? 「実は外国生まれ」というものを紹介してきましたが、そのどれもがもはや日本独自にローカライズされているものばかり。海外から伝来したものを、自分たちのアイデアで更に独自なものに変え、自国の文化にしてしまう日本人の凄さを感じるお話ばかりでした。
【集計結果】
出 典:dメニュー・iメニュー 「みんなの声」
集計期間:2014年8月16日~8月29日
投票数:19208票
(文/しらべぇ編集部・常時系)

タイトルとURLをコピーしました