日本人の美容への関心は「顔」に集中――。日本美容外科学会(佐藤兼重理事長)が初めてまとめた国内の美容医療に関する実態調査で、2017年に行われた主な美容手術は約23万7000件で、顔が9割を占めていることがわかった。
調査は、全国の美容外科や美容皮膚科3656医療機関が対象で、521か所が回答。手術を含め約190万4000件の治療データが集まった。主な美容外科は大半が回答しており、約8割の手術を把握できたと同学会は推定している。
最も多い手術は、二重まぶたの手術(約12万件)。次に多いのは、特殊な糸を使って顔の皮膚をつり上げてたるみをとるスレッドリフト(約2万6000件)だった。顔の手術だけで約21万7000件にのぼった。
美容手術の世界的な統計では、顔の手術は全体の4割にとどまり、豊胸や脂肪の除去など、体形に関する手術が半数以上を占めている。