日本と中国が共同で行った世論調査で、中国に対して「良くない」印象を持っている日本人が9割を超えました。調査開始以来、2番目に悪い結果となりました。
日本の「言論NPO」と「中国国際出版集団」が8~9月にかけ実施した共同世論調査によりますと、中国の印象を「良くない」「どちらかといえば良くない」と答えた日本人は合わせて92.2%に上りました。去年よりも4.9ポイント悪化しています。
一方、中国人も62.9%が日本に「良くない」印象を持っているとの結果がでました。中国人の約半数が尖閣問題を理由に挙げています。また、「処理水放出」について日本人の36.7%が日中関係の障害になると回答しましたが、中国人は5.8%にとどまりました。処理水をめぐる中国人の反発が落ち着きをみせる一方、日本人の反中感情は悪化した形です。
今回の調査結果について「言論NPO」は、政府間の対立やメディアの報道が両国民の意識に影響を与えたのではないかと分析しています。(ANNニュース)