日本共産党〝汚染魚〟投稿者の公認取り消し「わが党の認識と見解とは反する」と謝罪

日本共産党は11日、東京電力福島第1原発処理水をめぐり「X」(旧ツイッター)に〝汚染魚〟と投稿した村井明美氏について、次期衆院選で立候補予定だった広島6区の公認を取り下げたことを発表した。

村井氏は7日に投稿した自身の「X」で、処理水の海洋放出がスタートしたことを受け、中国政府が日本の水産物を全面禁輸する措置を取ったことに対し、一部の新聞広告で「安全でおいしい日本の魚をたくさん食べて中国に勝ちましょう」と掲載したジャーナリストの櫻井よし子氏に「もっとしっかり汚染魚を食べて、10年後の健康状態をお知らせください」とした。

ネット上で批判の声が相次いだことを受け、村井氏は8日に自身のブログで「私、村井明美が櫻井よし子氏のツイートに対して、不用意に『汚染魚』と表現し、不適切なコメントを発信したことについて、心よりお詫び申し上げ、ツイートを削除します」とコメントしている。

日本共産党の小池晃書記局長はこの日、国会内で開いた会見で、村井氏の立候補を取り下げたことについて「村井氏は『X』において『汚染魚』と発信しました。まるで日本海近海の魚が放射性物質で汚染されているような発信をした。これはもうわが党の認識と見解とはまったく反する中身でした」とした。

村井氏が自身のツイッターで櫻井氏に謝罪しツイートを削除したことには「この発信が行われた直後、書記長として、削除して謝罪するように本人に指示をいたしました。本人は削除しております。その後、村井氏から候補を辞退したいという申し出があった。本人はもちろんですが、公認したのは中央本部の責任であります。私からも関係者のみなさまに謝罪したいと思います」と小池氏は語った。

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