日本初!家庭用十割そば製麺機 クラフトモリーオが発売

製麺機メーカーのクラフトモリーオ(岩手県盛岡市)は、機械加工会社の「K Factory(ファクトリー)」(同)と共同で、そば粉100%の十割そばを家庭で簡単に作ることができる製麺機「そばびと」を発売した。本格的なそばを家庭で作れる製麺機は国内で初めてという。
 そばびとは、そば粉をこねる手動のミキサーと製麺機で構成する。ミキサーにそばを入れて生地を作り、製麺機が細く裁断したうえで押し出して麺にする。ゆでれば打ちたての十割そばが味わえる。
 同社のホームページで予約販売しており通常価格は12万6千円。今年3月末までに予約すれば10万4790円になる。
 クラフトモリーオの藤沢光祐社長が業務用製麺機メーカーに勤務していたころに「そばの家庭用製麺機がほしい」という要望をうけ、平成17年から開発に着手。Kファクトリーと共同で製品化に成功した。藤沢氏は22年9月にクラフトモリーオを設立し、販売を本格化させることにした。
 会社をリタイアした団塊の世代など中高年男性を中心にそば打ちの愛好家が増えている。また、節約志向を背景に家庭で調理する「内食」傾向が強まり、簡単に使える調理器具が人気となっており、十分に需要が見込めると期待している。
 発売以来、予約注文や問い合わせは「順調に増えている」(藤沢氏)ほか、商品の目新しさから販売代理店を希望する業者も出てきているという。国内での販売動向を見極めたうえで、欧米など海外での販売も検討していく。

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