日本国債を格下げ=債務増大で9年半ぶり―フィッチ

大手格付け会社のフィッチ・レーティングス(本社ロンドン)は22日、日本国債の格付けを「AAマイナス」から1段階低い「Aプラス」に引き下げたと発表した。Aプラスは最上位から5番目に当たる。見通しはネガティブ(弱含み)とした。日本の財政再建への取り組みが遅れているため。同社の日本国債格下げは2002年11月以来9年半ぶり。
 フィッチは声明で「日本の公的債務残高が12年末までに国内総生産(GDP)の239%に達すると予想され、突出して高い水準」と指摘。その上で、「財政健全化に向けた取り組みが切迫感に欠けると思われることに加え、その実行は政治リスクが伴う」と憂慮。消費増税についても「激しい政治的論争が続いている」と懸念を示した。 

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