日本市場にも導入される!? 現代に蘇ったワーゲンバス VW新型「ID.バズ」ってどんなクルマ?

2022年12月に日本で初披露された新型EVミニバン

 フォルクスワーゲン(VW)のEV(電気自動車)「ID.」シリーズです。2020年に欧州で発売されたコンパクトハッチバック「ID.3」が最初に登場、その後SUVタイプの「ID.4」、クーペSUVの「ID.5」、中国専用モデルとなる「ID.6」、そしてミニバンの「ID.BUZZ(バズ)」とラインナップを広げています。

 2022年11月には、ID.シリーズの世界累計販売台数が50万台を突破、人気となっています。今後2026年までに、VWは10車種におよぶEVを販売する予定となっています。

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 日本では2022年11月に、「ID.4」が登場しました。ID.4は全長4585mm×全幅1850mm×全高1640mm、ホイールベースは2770mmのコンパクトSUVで、ID.3と同様、ID.4も新しいモジュラー・エレクトリックドライブ・マトリクス(MEB)プラットフォームをベースにしたモデルです。

 ID.シリーズの今後の日本展開はどうなるのでしょうか。ID.4に続いて、EVミニバンのID.バズが導入される見込みです。

 ID.バズは、2017年1月に開催された北米国際自動車ショー(NAIAS=デトロイトショー)でコンセプトモデルが世界初公開されたフルEVで、VWグループのEV向けモジュラープラットフォーム「MEB」を採用しています。

 1950年に初代モデルが発売され、日本では「ワーゲンバス」、米国では「マイクロバス」、欧州では「ブリー」の愛称で親しまれる往年の名車、「タイプII」をデザインモチーフとして採用したコンセプトモデルのデザインを、製品バージョンに忠実に再現したことも魅力となっています。

 ラインナップは5人乗りの「ID.バズ」のほか、3人乗り商用車の「ID.バズ カーゴ」があり、標準ホイールベース(2989mm)バージョンは全長4712mm×全幅1985mm×全高1937mmというボディサイズになります。

 注目はその室内の広さで、ID.バズの場合、5名フル乗車時でも最大1121リッターの荷室スペースを確保、仕切り壁のあるID.バズ カーゴの荷室スペースは3.9立方メートルを超えているといいます。

 リアアクスルに最高出力204馬力・最大トルク310Nmのモーターを搭載・最高速度は145km/h、0−100km/h加速は10.2秒というパフォーマンスを誇ります。

 リチウムイオンバッテリー容量は82kWh(グロス)で、WLTP航続可能距離は402kmから423kmです。

 ID.バズのドイツでの車両価格は6万4581.30ユーロ(日本円で約933万円。19%の独付加価値税VAT込、以下同)、ID.バズ カーゴは5万4430.60ユーロ(約787万円)です。ドイツでの環境補助金は最大7500ユーロ(約108万円)で、さらに10年間の車両税免除がおこなわれます。

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 2022年12月に、港区六本木にある東京ミッドタウンでおこなわれたVWの脱炭素化戦略「Way to ZERO」を体感できるポップアップスペース「ID.SQUARE」で、ID.バズは日本初公開されました。

 展示されたID.バズはアイルランド仕様の右ハンドルモデルで、会場ではライムイエローのボディカラーが注目を集めていました。

 その際の好評さもあり、ID.バズの日本導入が検討されているようです。現在なお続く半導体不足などの影響で、導入時期は未定ですが、早くても来年2024年になりそうです

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