日本製つけ毛、アフリカを席巻 カネカのシェア50%

【福山亜希】人の髪そっくりなアクリル系合成繊維「カネカロン」のつけ毛が、アフリカの女性に大人気だ。美容院でつけてもらう人が増え続け、化学メーカー、カネカの高砂工業所(兵庫県高砂市)は生産が追いつかないほど。さらなるブランドの浸透を狙ってヘアショーまで始めた。
 カールした金髪や、長い黒髪のつけ毛をしたモデル30人が、スポットライトの当たる舞台で次々とポーズを決めていく。11月2日、ナイジェリアの商業都市ラゴスのホテルで、現地メディアや美容師ら約400人を招いて開いたヘアショーの様子だ。
 アフリカで流行の発信地とされるナイジェリアやセネガルでは、カネカロンを自分の髪に編み込むスタイルが、もはや定番だ。
 アフリカ人の多くは髪が縮れて長く伸びにくく、女性を中心につけ毛を楽しむ。カネカロンは髪質に近く加工でき、染めやすい。燃えにくく安全で、つけ毛にぴったりだった。

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