日本豊かさ17位にダウン 国連の人間開発報告書

 国連開発計画(UNDP)は24日、2014年版「人間開発報告書」を発表、国民生活の豊かさを示す「人間開発指数(HDI)」で日本は17位と、前年からランクを一つ落とした。UNDPは13年版では日本を10位としていたが、その後の再計算で16位に修正した。
 今年の報告書のテーマは「脆弱を脱し強靱な社会をつくる」。防災の重要性についても触れ、東日本大震災では「津波早期警報システムや厳格な建築基準」などにより多数の命が救われたとし、全世界で時間をかけてインフラ、教育などに投資し、防災レベルを高めるべきだとした。
 報告書は、世界で22億人が貧困か貧困に近い状況に置かれていると指摘。全労働者の半分近くに当たる15億人が非正規雇用で、世界人口の8割が年金など包括的な社会保障を受けていないとして、各国に改善を促した。(共同)

■人間開発指数2014年ランキング 1位ノルウェー、日本17位、韓国15位
順位 国・地域名
1   ノルウェー
2   オーストラリア
3   スイス 
4   オランダ 
5   米国 
6   ドイツ
7   ニュージーランド
8   カナダ
9   シンガポール 
10  デンマーク
11  アイルランド 
12  スウェーデン 
13  アイスランド
14  英国 
15  香港 
15  韓国 
17  日本 
18  リヒテンシュタイン 
19  イスラエル 
20  フランス 
※UNDPのHPより作成

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