日本通信、IP電話を採用した「IDEOS」を発表–低価格スマートフォンの普及促進

日本通信は12月22日、Huawei製のAndroid2.2搭載スマートフォン「IDEOS」を発表した。定額通信サービス「b-mobileSIM U300」の10日間お試し版をセットにして販売する。価格は2万6800円。12月24日より出荷を開始する予定。
 IDEOSはデータ通信端末として販売されるため、本人確認手続きが必要なくECサイトや大学生協でも販売できるのが特徴。モバイルWi-Fi ルータ(テザリング)機能も搭載している。日本通信は、低価格スマートフォンの投入により日本市場でのスマートフォンの普及を促進したい考えだ。
 通話サービスはオプションで提供し1月中旬にサービスを開始する予定。通話にはIP電話を採用しており電話番号の上3けたには「050」が付与される。日本通信によれば050ベースのモバイルIP電話がスマートフォンに搭載されるのは世界初だという。Android標準の電話インターフェースを採用しており、通常のスマートフォンの発着信と変わらない操作で電話ができる。
 基本料金は月額490円(15分の通話料含む)から、通話料は30秒あたり10円となる。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの基本料金は980円から、通話料は30秒あたり21円であるため、実質半額で利用できることになる。b-mobileSIM U300の月額料金2483円と合わせても2973円だ。
 日本通信代表取締役社長の三田聖二氏は、通信キャリア間での通話料金の価格競争を例に上げ、「単に(通話料金を)値下するだけではビジネスは成り立たない」と指摘。日本通信はIP電話などによりコストを下げることで低価格を実現していると説明した。

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