日本GE 仙台に東北本社開設 復興支援事業を展開

米電機・金融大手ゼネラル・エレクトリックの日本法人、日本GE(東京)は24日、東北本社を仙台市に開設したことを明らかにした。東日本大震災の被災地で復興支援につながる事業の展開に力を注ぐ狙い。地域本社は他になく、東京に次ぐ重要拠点と位置付けた。
 日本GEは7月にも、多賀城市内の植物工場で、GEの発光ダイオード(LED)照明を使った効率的なレタス栽培の実証試験を始める予定。東北本社は「今後はオランダなどで導入しているガスエンジンを使う植物工場も被災地などで展開したい」としている。
 東北本社は1日付で仙台市青葉区一番町のビル内に開設した。従来の金融部門の出先部署に加え、持続可能な街づくり事業を担う「復興支援・サステナブルシティ推進本部」を新たに設けた。金融部門14人、推進本部2人の計16人体制でスタートした。
 GEグループはこれまで、環境や健康分野で宮城県内の自治体と連携し、シンポジウムなどを開催してきたほか、東北大と医療関連の共同研究にも取り組んできた。震災後は石巻市の復興プロジェクトにも関わっている。
 北川裕明復興支援・サステナブルシティ推進本部長は「岩手など東北の他県にも事業を広げていきたい」と話している。

タイトルとURLをコピーしました