日産が初のHV本格投入 高級車フーガ、小型並み燃費に

日産自動車は26日、高級セダン「フーガ」にハイブリッド車(HV)を追加すると発表した。日産が国内でHVを売り出すのは、2000年に「ティーノハイブリッド」を100台限定で販売して以来10年ぶりで、初の本格投入となる。日産は電気自動車(EV)を環境戦略の主軸に据えているが、普及に時間がかかるため、HVを積極投入することにした。
 「フーガハイブリッド」は、ガソリン1リットルで19キロ走る。燃費は同型のガソリン車の約2倍で、1.5リットルのガソリンエンジン車並み。
 3.5リットルのガソリンエンジンと、駆動・発電に使うモーター、二つのクラッチを組み合わせた独自のシステムを搭載。電池は12月に発売予定のEV「リーフ」にも使う高性能リチウムイオン電池を使う。エンジンを止めてモーターだけで走る「EVモード」を発進時から高速走行領域まで広げ、低燃費化を図った。
 日産は、トヨタ自動車からHVシステムの技術供与を受ける契約を結んでいるが、今回は独自に開発した。
 11月2日に全国で発売する。価格は税込み577万5千~630万円。フーガ全体の販売目標は月900台で、このうちHVが200台を占めると見込む。

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