日産・三菱自・マツダ タイ工場 1カ月ぶり再開

 タイ大洪水の影響で現地での生産を停止していた三菱自動車は11月14日、約1カ月ぶりに東部チョンブリ県ラムチャバンのタイ工場で生産を再開した。日産自動車、マツダも14日午前から現地工場で生産を一部再開した。操業停止に追い込まれたタイ進出日系自動車メーカー8社のうち3社が操業再開にこぎ着けた。
 トヨタ自動車も21日に現地生産を再開する計画で、各社は洪水の影響からの早期回復を図る。
 日系メーカー8社のうち、工場が冠水する直接被害を受けたのはホンダだけだった。しかし、多くの部品メーカーの被災によりサプライチェーン(部品の調達・供給網)が寸断されたため、他の7社も10月20日までに全て生産を停止した。
 日本国内での代替生産などで部品調達が可能になったことから、三菱自動車など3社はこの日の生産再開にこぎ着けた。再開準備のために先週タイを訪れた三菱自動車の益子修社長(62)は「部品メーカーの努力のおかげで思ったよりも早く生産再開できるようになった。この1カ月の損失を挽回したい」と話した。

タイトルとURLをコピーしました