19日、日産自動車の会長カルロス・ゴーン容疑者らが有価証券報告書にウソの記載をしたとして金融商品取引法違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕された。
日産自動車の西川社長は19日、記者会見で「ゴーン容疑者主導」の「負の遺産」と述べた。
会見で西川社長は、今回の逮捕容疑以外にゴーン容疑者が会社が投資する資金について目的を偽って使っていたことや会社の経費を私的な目的で使ったことも指摘した。
その上で22日にゴーン容疑者の会長職を解任する決議案を取締役会に提起することを明らかにした。また、今回の事態にいたった背景のひとつとしてゴーン容疑者一人に権限が集中したことをあげた。
日産自動車・西川社長「ゴーン主導の不正、長年にわたるゴーン統治の『負の側面』と言わざるを得ません」
西川社長は19年もの間ゴーン容疑者一人に権力が集中してしまった社内の体制に問題があるという認識を示した。
また、ゴーン容疑者とともに逮捕された代表取締役のケリー容疑者について「ゴーン側近」として動いていた影響力は大きかったなどと述べている。
その上で、他に関与した人物がいるかどうかについて西川社長は「2人が首謀で間違いないとみている」との見解を示した。
日産は今後、第三者委員会を立ち上げるとしているが、刑事告訴については「これからの判断」としている。