クリスマス商戦が早くも始まった。イオンが3日、新作のクリスマスケーキを発表したほか、おもちゃ業界は見本市を開催した。ボーナス商戦など夏場の消費が天候不順などで振るわない中、各社は次の大型商戦となるクリスマスや年末に向け、消費者の購買意欲を喚起する取り組みを急いでいる。
イオンはクリスマスケーキの予約を10月1日から受け付けるが、今年の発表は例年より10日程度早い。「販売数、金額で昨年の2桁増を狙う」(担当者)中で、いち早く発表して消費者の認知度向上を狙う。
3日発表した新作ケーキは15品種。有名シェフとのコラボ商品などに加え、ゆるキャラ「ふなっしー」や人気アニメ・ゲームキャラの「妖怪ウォッチ」のケーキをそろえた。家族でのパーティーだけでなく、「ママ友会や女子会などケーキを2~3回楽しむシーンを想定」(同)した商品構成とした。
おもちゃメーカー各社も3日、東京都内で「クリスマスおもちゃ見本市」を開催。各社の担当者が展示した新商品を前に百貨店や量販店、小売店のバイヤーに説明していた。
バンダイのブースでは、妖怪ウォッチ、「仮面ライダー」などのキャラクター玩具のほか、女児向けの携帯ゲーム機「たまごっち」の最新機種や限定商品が人気を集めていた。タカラトミーでも、ディズニー映画「アナと雪の女王」の登場人物になりきるドレスなどで商談が始まった。「おもちゃは手にとってもらってよさがわかるので、売り場に置いてもらえないと話にならない。売り場のスペースを確保する商戦は始まっている」とあるメーカー幹部は語る。