旬の秋サケ次々と 気仙沼・大川で定置網漁始まる

宮城県気仙沼市の大川をさかのぼる秋サケの定置網漁が9日、始まった。初日は例年並みの215匹が水揚げされた。漁のピークは11月中旬ごろまで。
 漁は午前6時に同市幸町の大川下流にある捕獲所で始まった。作業用の船に乗った気仙沼鮭(さけ)漁業生産組合の組合員が、網に掛かったサケを次々に水揚げした。
 サケは体長約70センチ、重さ3キロほど。雄111匹、雌104匹で4、5歳魚が主体だった。来年の稚魚放流に向け、雌の腹から卵を採取した。
 管野幸一組合長(71)は「初日としてはまずまずの量が確保できた。順調な捕獲と採卵を期待したい」と話した。
 組合は2万匹を捕獲して市内のふ化場で稚魚を育て、来春は900万匹の放流を目指す。

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