旬の赤 きらり、粒ぞろい サクランボ初競り

収穫時期を迎えた山形県産のサクランボの初競りが12日朝、仙台市若林区の市中央卸売市場であった。初日は高級品種「佐藤錦」など4品種、計約5トンが入荷し、粒のそろった真っ赤なサクランボが市場に並んだ。

 午前6時、競り人の威勢のいい掛け声とともに、仲卸業者ら約15人が次々とサクランボを競り落とした。初日の最高値は佐藤錦で1キロ当たり2000円。昨年を約500円上回った。

 仙台あおば青果(若林区)によると収穫のピークは19日ごろで、大きく色付きのよいサクランボが多く入荷するという。収穫量は平年並みを見込む。果実1部の郷右近(ごうこん)憲彦部長は「梅雨の時期は、みずみずしくなりおいしさが増す。初夏の味覚を楽しんでほしい」と話す。

 例年、同市場での競りは6月上旬から約1カ月行われる。

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