サッカー女子、プレナスなでしこリーグ下部のチャレンジリーグに今季から参戦するベガルタ仙台レディース(仙台L)の発足記者会見が1日、仙台市内で行われた。東日本大震災後に休部した、なでしこリーグの東京電力マリーゼから移籍した18選手と、入団テストで獲得した2選手が出席。千葉泰伸監督とともに、チャレンジリーグ優勝を目指す決意を示した。
J1仙台とともに仙台Lを運営するベガルタ仙台の白幡洋一社長は「仙台Lの発足はベガルタ全体の成長にもつながる。1年で(マリーゼが参戦していた)なでしこリーグ(1部)に復帰することが目標で、十分にその可能性がある」とあいさつ。千葉監督も「1部昇格と全日本選手権での優勝を目指し、チーム一丸となって頑張りたい」と意気込んだ。
選手たちも気合十分。マリーゼから移籍し、主将に就任する元日本代表DF下小鶴綾は「多くの人のおかげで私たちはここにいる。仙台のみなさんに愛されるチームを目指す」と宣言。マリーゼから地元チームに入った仙台市出身のMF小野瞳(宮城・聖和学園高-早大出)は「体の強さはないが、足元の技術などを見てほしい」とアピールした。
今季のチャレンジリーグは4月上旬に始まる。仙台Lは10日に仙台市内で結団式を行い、ユニホームを発表する予定。
◎積極的にゴール狙う/千葉監督一問一答
仙台Lの初代指揮官に就任した千葉監督は石巻市出身とあって、チームを1年で1部に昇格させたいという熱意を記者会見での言葉ににじませた。
-新チームがスタートを切った。
「既にベガルタゴールドのジャージーを着て練習している。全員が気持ちを新たに取り組んでいる」
-どんな戦い方を目指すか。
「相手があり、試合の流れの中の一瞬で局面が変わるのがサッカー。攻守にあらゆるプレーができるようにする。まだ全選手の特長を把握し切れていない。必死に守り、積極的にボールを奪ってゴールを目指すことをベースに(戦術で)味付けしたい。見ていて楽しいチームを目指す」
「子どもたちの目標となるチームにしたい。サッカー教室で普及にも力を入れ、地元選手の受け皿になれたらいい」
-今後の予定は。
「今月はベガルタのジュニアユース(中学生)などとの練習試合を通じて戦力を見極める。3月中旬以降は関東でキャンプを行い、1部チームとの練習試合で強化し、開幕を目指す」