春の甘味、寒ざらしそば 白石・検断屋敷で試食会

ソバの実を真冬の清流に浸し、うま味を引き出す「寒ざらしそば」の試食会が13日、白石市小原の材木岩公園の検断屋敷であった。
 公園内にあるそば店「小原なごみ茶屋」が山菜の天ぷらを添えた寒ざらしのざるそばを振る舞った。地元の関係者約50人は「弾力があって締まっている感じ」「かめばかむほどそばの香りが広がる」などとそば談義。通常の二八そばとの食べ比べも楽しんだ。
 同市の製麺業白石興産が企画し、今年で16回目。市内産ソバの実540キロ(4000食分)を1月21日から約2週間、蔵王連峰の雪深い渓流に浸した後、寒風で乾かして製粉した。
 店主の佐藤幹朗さん(69)は「今年は暖冬だったが、例年通りの冷たい水で、あくが抜けて甘味のあるそばになった」と話した。同店では4月中旬まで数量限定で提供する予定。ほかに市内や蔵王町などの4店でも取り扱う。

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