昨年度車名別ランキング、3年連続でプリウス首位 環境対応が鮮明

 日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が5日発表した平成23年度の車名別新車販売ランキングは、トヨタ自動車のハイブリッド車(HV)「プリウス」が前年度比9.6%増の31万484台で、3年連続の首位になった。2位は昨年に引き続き、HVモデルの販売が好調なホンダの小型車「フィット」で、同23.8%増の23万4432台となった。
 トップ10までは、HVやHVが設定されているモデルが3車種、軽自動車が5車種を占めるなど、低燃費車、エコカーへのシフトが鮮明になっている。
 3位は、同1.7%減の17万4225台でスズキの軽自動車「ワゴンR」。4位には前年度実績のほぼ倍となる17万1301台まで販売を伸ばしたダイハツ工業の軽「ミラ」が入った。昨年9月にガソリン1リットルで30キロ走行という業界最高水準の低燃費で、「第3のエコカー」の代表格となった「ミライース」の好調をそのまま反映した格好だ。
 エコカー減税制度が基準を厳しくして3年間の延長が決まったことや、一定の燃費性能をクリアしていれば、軽を除く乗用車で10万円、軽で7万円が支給されるエコカー補助金制度が復活して2日から申請受付が始まったことなどで、低燃費車への追い風が吹いている。さらに、ガソリン価格も上昇を続けていることから、今年度も低燃費車シフトが加速しそうだ。
平成23年度の車名別新車販売台数
順位 車名(メーカー)   台数
 1 プリウス(トヨタ)  31万0484
 2 フィット(ホンダ)  23万4432
 3 ワゴンR(スズキ)◎ 17万4225
 4 ミラ(ダイハツ)◎  17万1301
 5 ムーヴ(ダイハツ)◎ 14万4398
 6 タント(ダイハツ)◎ 13万9322
 7 ヴィッツ(トヨタ)  12万5663
 8 セレナ(日産)     9万3755
 9 アルト(スズキ)◎   9万2992
10 フリード(ホンダ)   9万0414
※◎は軽自動車

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